ゲーム開発の確定申告、そのアセット経費にできないだと!?

前回の記事 「 確定申告、簿記3級以前に何を帳簿すべきか教えてくれ。(ゲーム開発) 」では大まかに経費にできるものについて見てきました。つづいてはゲーム開発特有の経費にできるできないについて見ていきましょう。

結論

製品ゲームとしてSteamなどで販売していないゲームに使ったアセットは経費として申告できない。

免責この記事には間違いが含まれている可能性があります。あくまで参考程度にして、正確な情報は税理士さんなど専門家の意見を元に正確な判断を行ってください。この記事で発生したいかなる損害や損失の責任を負うことはできません。

 

ゲーム制作の帳簿は特殊

確定申告は基本1年単位で申告をします。しかしゲーム制作のように実際に販売売上が出るまでに3年以上ざらにかかる場合はどうなるのでしょうか?

  1. 前年の赤字の繰越として経費にする
  2. 開発費として計上して(ゲーム販売できた年に)減価償却する

の2つの方法を発見したのですが、正直自分もあまり良くわかっていません。
(下記の記事で詳しく調査・解説)

以下の記事で解説するが 結論

  1. アセット代金(仮払金) → 事業主借 で支払った
  2. 事業主借 → 普通預金で支払った。
  3. ゲームが販売できる。
  4. 仮払金 → 経費として精算

マネーフォワードの課金は1ヶ月分でOK

取引や帳簿の量が少ない場合に有効です。毎月100件以上の取引をする場合は年間契約したほうが無難かもしれません。)(自分は年間30-40件程度なので1日もあれば帳簿作業は終わります。もちろん自前のNumbersの記録はつどつど帳簿しています。)

1年分の帳簿をするので、マネーフォワードなど会計ソフトを1年分契約しなければ。それはかなり損をしています。収支などは自前でエクセルやナンバーズに記録しておき、帳簿を1ヶ月以内に済ませてしまえば、マネーフォワードへの課金は1ヶ月分でOKです。マネーフォワードの場合は今までの帳簿や過去の記録課金を止めてもアカウントに保存されているので引き続き帳簿などが行なえます。

会社員で副業をしている人は、パーソナルミニ1280円/月(税抜き)。
自営業やフリーランス(個人事業主)で申告をする人は、パーソナル1680円/月(税抜き)。
を契約しましょう。(有料プランの登録はクレジットカードを登録しているとワンボタンで瞬間的に登録されるので登録ボタンを押すときは慎重にプランが間違っていないか確認して押しましょう。)

 



 

実際に帳簿してみよう。

引用・出典:マネーフォワード公式HP

「簡単入力」画面の使い方 | マネーフォワード クラウド会計サポート
【会計】このガイドでは、「簡単入力」画面の使い方についてご説明します。「簡単入力」は最もシンプルな入力方法であり、家計簿のように仕訳登録を行うことができます。

収入の帳簿

マネーフォワードの入力画面に従って、まずは収入を記録していきましょう。収入は特に難しいことなく、入金された金額を種類別(直接手渡し・口座へ入金など)に応じて仕分けて記録していくだけです。

支出の帳簿

支出(経費)の帳簿がとにかく分かりにくく厄介です。
(特にゲーム制作の場合。)

まずは経費になるのか?

実際にゲームタイトルをSteamなどで販売できるまで、そのゲームに使用したアセットの代金は経費として計上できません。なぜなら、架空のゲーム販売をでっち上げて、かさ増しして経費を計上することを防ぐためです。

最終的には仮払金で計上することで、その年の経費にすることなく取引を記録するのが最適なようです。(もしかしたら間違ってるかも?税務署に聞きに行ったときは減価償却するのが良いと言われた。)

しかし実際には2024年にアセットを購入して2026年にゲームを販売できた。などザラにあるでしょう。そこで

  1. 前年の赤字の繰越として経費にする
  2. 開発費として計上して(ゲーム販売できた年に)減価償却する

となるのですが、正直良くわかっていません。 → ChatGPTに訊くとそれっぽい回答が出てきました。 → 実際に帳簿しながらChatGPTと何度かやり取りするうちに以下のような帳簿の結論に至りました。

最終的な帳簿例

クレジットカードの帳簿の部分でも出てきますが、最終的に以下のような流れになります。

  1. アセット代金(仮払金) → 事業主借 で支払った
  2. 事業主借 → 普通預金で支払った。
  3. ゲームが販売できる。
  4. 仮払金 → 経費として精算

 

 



 

クレジットカードでの帳簿

【日常仕訳】クレジットカード決済で仕入れた場合・代金が引き落とされた場合 出典:マネーフォワード公式HP

【日常仕訳】クレジットカード決済で仕入れた場合・代金が引き落とされた場合 | マネーフォワード クラウド確定申告サポート
【確定申告】このガイドでは、クレジットカード決済で仕入れた場合・代金が引き落とされた場合の一般的な仕訳例をご紹介します。

まずは、AmazonやUnity、Fab、HumbleBundleなどクレジットカードで決済する場面がゲーム開発費は多いと思います。そこでクレジットカードでの帳簿でまず躓きます。結論としては上記のURLで説明されているように

  1. アセット代金 → 未払金
  2. 未払金 → 現金支払

の流れで2段階に分けて仕分けするのが正解のようです。(めんどい)個人用クレジットカードの場合は別途違う勘定科目で仕分け(直後の記事参照)

注意・事業用のクレジットカードか個人用のクレジットカードかで帳簿の方法が異なる

個人事業主必見!クレジットカード決済による仕訳方法と勘定科目を解説 ※引用

個人事業主必見!クレジットカード決済による仕訳方法と勘定科目を解説 | ビジドラ~起業家の経営をサポート~
【税理士監修】個人事業主が支払う事業に関する経費は、クレジットカードでの決済にするのが便利です。しかし、クレジットカードで決済した場合、仕訳や勘定科目はどうなるでしょうか。仕訳方法について、個人事業主向けの法人カードの場合を中心に解説します。

引用先の記事にもある通り、おなじクレジットカードで支払うにしても3つのパターンに応じて仕分けの勘定科目を変えなければならないようです。(個人事業主)

  1. 事業用のクレジットカードで事業経費に使用 → 未払金
  2. プライベートクレジットカードで事業経費に使用 → 事業主借
  3. 事業用のクレジットカードでプライベートの支出に使用 → 事業主貸

つまり仕分けは

  1. アセット代金(仮払金) → 事業主借 で支払った
  2. 事業主借 → 普通預金で支払った。
  3. ゲームが販売できる。
  4. 仮払金 → 経費として精算

のような流れになるようです。

 



 

まとめ

普通の会社経営などであればそこまで分かりにくくない帳簿も、ゲーム開発という特殊な職業の場合、簿記初心者には難易度が高い作業となるようです。マネーフォワードを使って確定申告が楽になるとはいえ、そもそもの慣習的な帳簿に関するルールや知識がないと、単に帳簿できるから。では税務調査で引っかかってしまうことが多いように感じます。

本来、売上が20万円以下なら確定申告をする必要はありませんが、(後で知ったのですが個人事業主を中心として活動している場合売上が0円でも確定申告をする必要があるそうです。)今後大きく売り上げたときのための練習と、最低限簿記3級レベルの知識や実務経験を積んでおきたいという理由で簿記をしてきましたが、まあ3年(3回)ではまだまだ未知な部分が多いです。

ちなみに去年は仕事で使うからという理由で購入した足湯専用のポッド業務上の備品ではないといって怒られました。幸い収入がほぼ0だったので支払う税金額がなかったので、そのままで良いとされましたが、事業に関するものとはまた曖昧なもので、今回は大きく取り上げませんでしたが、何を経費にするかの判断が結構曖昧で分かりにくいです。

今年も収益がそこまでないので今の素人簿記でも問題ないですが、大きく稼げる様になったときのためにコツコツ地味に知識を増やしていこうと思います。

 



 

おまけChatGPTとのやり取り

2024年に購入したゲームのアセット代金を、ゲームが販売できた2025年の経費として計上するには具体的にどのような帳簿をする必要がありますか?

アセットの代金は2000円から8000円以内であることが多いです。そこで「3. 仕掛品→売上原価」が最もやりやすそうだと思います。今回はたとえで2024年に仕入れて2025年に経費化しましたが(期間は1年)、実際には2021年に仕入れて2025年に経費化もありえます。期間は何年も間があいても経費にできるのですか?

長くなったので見にくいけどコピペで許して

3. 仕掛品のまま翌年に振り替える(簡易)の場合、仕掛品という取引内容がマネーフォワードには存在しません。変わりに何の項目を設定するべきですか?

マネーフォワードで 「仕掛品」 という勘定科目がデフォルトで存在しない場合、代わりに適切な科目を設定する必要があります。以下の方法が考えられます。


おすすめの勘定科目

① 「貯蔵品」または「仮払金」を使用(シンプルな方法)

  • 「貯蔵品」 … 未使用の資産として管理し、販売時に売上原価へ振り替える
  • 「仮払金」 … 一時的な支出として計上し、翌年に経費として振り替える

② 「開発費」や「制作費」を使用(ゲーム開発向け)

  • 「開発費」または「制作費」
    • ゲーム制作のための費用として計上し、販売開始時に売上原価へ振り替える

具体的な処理

(例)2024年にアセットを購入 → 2025年に経費化

2024年(購入時:経費化しない)

  • 勘定科目: 「貯蔵品」または「仮払金」または「開発費」
  • 取引登録例:
    • 支出科目: 貯蔵品 / 仮払金 / 開発費
    • 摘要: 「ゲーム開発用アセット購入(仕掛品として計上)」

2025年(販売開始時:経費化)

  • 振替処理を行う(手動)
    • 例:「貯蔵品」を「売上原価」に振り替え

最も簡単な方法

  1. 「開発費」で計上し、販売開始時に売上原価へ振り替える
    → ゲーム開発の流れとして自然で、特に問題なく経費化できる
  2. マネーフォワードで「貯蔵品」または「仮払金」を作成する
    → 仕掛品として扱いやすい

どの方法が使いやすそうですか?

マネーフォワードには仮払金しかないので、仮払金に取引内容を設定してメモに開発費と記載するのが良いと思います。この場合、仮払金は経費として2025年の収益から引かれますか?引かれませんか?個人的にはまだ発売していないゲームに組み込んでいるので経費として計上したくありません。

結論: 仮払金に計上したままでは 2025年の収益から経費として引かれません。
仮払金はあくまで 一時的な支出の管理 に使われるため、2025年に経費化するには振替処理が必要 です。


あなたの目的(経費化を遅らせる)に合った処理

  • 2024年: 仮払金として計上(=経費にならない)
  • 2025年(ゲーム販売時): 仮払金を売上原価や開発費に振り替える(=ここで初めて経費になる)

具体的な処理

① 2024年(アセット購入時)

  • 支出科目: 仮払金
  • 摘要: 「ゲーム開発用アセット購入(仕掛品として計上)」

この時点では経費にならず、利益に影響しない


② 2025年(ゲーム販売開始時)

  • 振替処理を行い、売上原価または開発費に計上
  • 仕訳イメージ:
    • 借方(経費):売上原価(または開発費)
    • 貸方(振替元):仮払金

このタイミングで初めて経費化され、2025年の収益から控除される


まとめ

仮払金に計上しておけば、2024年の経費にはならない(利益に影響しない)
2025年に手動で振り替えれば、2025年の経費として処理できる
ゲーム発売まで経費化を遅らせることが可能

この方法なら、希望通りの処理ができます!この形で進めて問題なさそうですか?

ゲーム開発費を例えば5000円仮払金&未払金としてクレジットカードで支払いました。それを仮払金と未払金が増加したと複式簿記しました。しかし実際に未払金を銀行口座から支払った場合、未払金を銀行口座から支払ったことになり経費として計上されませんか?クレジットカードで支払った仮払金はどのようにマネーフォワードで扱われますか?

クレジットカードで支払った場合、未払金と仮払金の扱いは異なります。具体的にどう処理すべきかについて解説します。


① クレジットカードで支払った場合(仮払金と未払金)

  • クレジットカードで支払うと、実際の支払いは後日になりますが、その場で取引は行ったことになります。
  • マネーフォワードでは、「仮払金」を記録することで支払いを仮の支出として扱うことができます。
    • これにより、まだ実際に銀行口座から支払っていないため、「未払金」として記録されます。
    • この時点で経費として計上はされません。経費はまだ発生していないため、あくまで「仮払い」状態です。

② 銀行口座で未払金を支払った場合

  • 実際に 未払金を銀行口座から支払うと、その支払いによって未払金が消え、現金が減少します。
  • ここで未払金の消込処理を行うことが必要です。

仕訳の流れ(例)

  1. クレジットカードで支払い(支払い時点)
    • 仮払金を増加させる
      (借方)ゲーム開発費(または仮払金)5,000円 / (貸方)未払金 5,000円
      
    • この時点では、まだ経費として計上されません。
  2. 実際に銀行口座から未払金を支払う(支払い時点)
    • 未払金を減少させる(支払い処理)
      (借方)未払金 5,000円 / (貸方)現金 5,000円
      
    • この段階で 未払金が消えて、銀行口座の現金が減少します。

③ 仮払金の経費計上について

クレジットカードで支払った時点で 仮払金は経費には計上されません。経費として計上するのは、未払金を支払った時点(銀行口座から支払った時点)です。

  • 「仮払金」は支払いの記録に過ぎないため、実際に経費として扱うのは未払金の支払い後 です。

マネーフォワードでの取り扱い

  1. クレジットカードで仮払金の支払い時
    • 仮払金として記録し、後で支払いを行うことを示す。
    • 経費としてはまだ扱われません。
  2. 未払金を支払った時(銀行口座からの支払い)
    • 支払いが行われた時点で未払金が消込まれる
    • 銀行口座から支払いが完了した時に経費として計上されます。

まとめ

  • クレジットカードで支払った時点では、まだ経費にはならない(仮払金として記録されるだけ)
  • 未払金を支払った時点で、経費として計上される
  • マネーフォワードでは、仮払金と未払金の消し込み処理をきちんと行うことが重要です。

この処理で問題ないか、確認してみてください。

未払金を支払った後も、まだゲームの販売の利益が出ていないので、仮払金状態を維持したいです。(経費としてはまだ計上しない。)そして実際にゲームが発売できたら、仮払金を経費に計上するように帳簿したいです。その場合マネーフォワードではどのように帳簿していくべきですか?

その場合、マネーフォワードでの帳簿処理を次のように行います。


① クレジットカードで支払い(仮払金として計上)

  1. 支払い時点(クレジットカードで購入)
    • 勘定科目: 仮払金
    • 取引内容: 「ゲーム開発アセット購入(仮払金として記録)」
    • 仕訳例:
      (借方)仮払金 5,000円 / (貸方)未払金 5,000円
      
    • 説明: この時点では「仮払金」として記録され、経費として計上されません。まだゲームが発売されていないため、経費としては未計上です。

② 未払金を支払う

  1. 銀行口座で未払金を支払う
    • 勘定科目: 現金または銀行口座(支払い処理)
    • 取引内容: 「未払金支払い」
    • 仕訳例:
      (借方)未払金 5,000円 / (貸方)現金または銀行口座 5,000円
      
    • 説明: 実際の支払いを行った時点で、未払金が消えますが、仮払金は引き続き保持されるため、経費にはなりません。

③ ゲーム発売後(仮払金を経費として計上)

  1. ゲームが発売された時点で仮払金を経費化
    • 勘定科目: 売上原価または開発費(ゲーム開発費として計上)
    • 取引内容: 「仮払金を経費に振り替え」
    • 仕訳例:
      (借方)売上原価(または開発費) 5,000円 / (貸方)仮払金 5,000円
      
    • 説明: ゲームが発売された時点で、仮払金を実際の経費として計上します。このタイミングで経費として扱われます。

まとめ

  • クレジットカード支払い時: 仮払金として計上、経費にはならない
  • 未払金支払い時: 銀行口座からの支払いで未払金が消える
  • ゲーム発売時: 仮払金を売上原価や開発費に振り替えて経費化

この方法で帳簿をつけていけば、ゲームが発売されたタイミングで適切に経費を計上できます。マネーフォワードでは、仮払金を活用して、経費化のタイミングを調整する形になります。

 

 

なんか普通に貼り付けたら段落も自動に設定してくれて画像よりも見やすくなったかも(知らなかった)Shift+Command+Vより普通にCommand+Vで貼り付けると段落を自動的に設定してくれます。

 



 

 

 

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