ゲームの企画書を書くとき、具体的な企画の書き方が分からず困りました。そこで
ゲームデザインバイブル 第2版 ―おもしろさを飛躍的に向上させる113の「レンズ」
という本を買ってみたので、簡単に本の内容をレビューしようと思います。
これで、ゲームデザインが果たしてスイスイ進む様になるでしょうか?
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ゲームデザインバイブル 第2版 ―おもしろさを飛躍的に向上させる113の「レンズ」
※注意 このレビューでは著作権侵害を防ぐためにあえて本の内容を直接使用せず、あくまで読者の感想を中心として執筆しています。本の内容が逆に分かりにくくなるかもしれませんがご了承ください。
結論
ゲームデザインを考える上でまず最初に1冊あっても疑問が浮かばない、読みやすい作品ではないでしょうか?
難しい専門用語もほとんどなく、やたらと細かい分野を詳しくチマチマ解説したりせずに、ゲームという存在について広く重要なポイントは押さえて書かれている本ではないでしょうか?
もし購入しようか?迷っているなら店頭の本屋さんで読んでみて、小一時間ぐらい立ち読みをして購入するかを決めると良いと思います。とくに冒頭22章までの部分が自分のゲーム制作に役に立つか?という観点で、役に立つと思えば購入すればよし、役に立たないと思えば買わなくてよいと思います。
どんな人にオススメ?
- ゲームの構想を考えて企画書をもっと煮詰めたい人
- よりゲームの品質を高めたい人
- UnityやUnrealEngineでの作業ではなく、ゲームを設計する段階での知識、実装に至るまでのゲームデザインについて知りたい人
買ってよかった?
専門書ということもあり5000円しますが、3000円だったら納得して買ってよかったと思える本だったと思います。まあ本棚の一つとしてあって損はなく、時々見返すと良いことを思い出せてゲーム制作に役立つアイディアの始まるになるとは思いました。
自分のゲームの品質向上には役に立ちそう?
役に立ちそうと思いました。本書の全部が全部役に立ちそうとは思いませんが、最初のゲームデザインに対するアプローチやゲームについて考察している部分。113のレンズを通して提示される疑問に答えることで、自分のゲーム作品に影響を与えると思いました。
内容
章ごとの構成
全34章711ページのボリュームになっています。前半にゲームをつくる方法について、後半はチームやマーケティングの話が中心になっています。
- 1-22章までの間にゲームの仕組みや構造などゲームデザインについて書かれています。
(自分が欲しかったゲームをデザインする方法やアイディアはここに書かれていました。) - 23-24章では複数の人でゲームをプレイする場合やプレイヤーのコミュニティ形成について書かれています。
- 23-28章ではチームでのゲームを作る場合の運営・作業について書かれています。
- 29-31章ではゲームの市場とクライアントについて書かれています。
- 32-34章ではプレイヤーの変化、ゲームデザイナーについて書かれています。
残念ならが、レベルデザインについてはほぼ何も書かれておらず、多少参考になる部分もあるかな〜?といった感じで、あまり期待しないほうが良いと思います。
113のレンズ
本書は重要なポイントを 「 レンズ 」 という形で提示してきます。内容に応じて質問されるような形となり、読者にゲームを作る際の 「 空白(ブランク) 」 を提示してきます。読者はその空白を埋めるようにしていけば、ゲームがより面白くなるような答えが見つけられるようになっているように感じました。
一通り目を通した印象
蛇足になる文章がやや多く、コアとなる文章を見つけてつなげるまでは、この本大丈夫かな?という印象を受けました。話の本題に入るまでの導入が長かったり、具体例を上げたりして、本質的な内容に触れるまでにやや余計なものが多く書かれている印象が強かったです。
また、実際にゲーム制作に応用するには自分なりに解読する必要があります。具体的にどうすればよいか?については書かれておらず、疑問形であなたのゲームには〇〇はありますか?〇〇について考えてみてください。といった提示の仕方がされており、具体的に〇〇を作れ!のような指南書ではありません。
本に提示されたテーマや内容について自分なりに考えた先に、ゲームの作り方にたどり着けるような印象を受けました。
その他・特徴
ところどころ他の本の作者の名言が挟まっています。またオススメの参考資料として各方面の本の紹介がされているので、もっと深掘りしたい、より知識を得たいと考える人には参考として紹介されている本を手に取るとより知識が深められるようになっています。
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