#3 Windows用4kモニター選び。ありすぎて訳が分からん。

憧れだったEIZOのモニターを手にしたのもつかの間、文字の粗さと音が原因で返品することになってしまいました。#2 を参照。心機一転、新たにWindows用(UnrealEngine用)のモニターを探す旅にまた旅立ちます。しかし候補となるモニターが多すぎて選ぶのに訳が分からなくなってきました。

モニター購入シリーズ

#0 [自己投資]10時間ゲーム開発しても目が疲れないモニターを選んで買う。
#1 EIZO FlexScan EV2781が微妙に感じた第一印象(PCモニター)
#2 返品!EIZO FlexScan EV2781を手放す理由
#3 Windows用4kモニター選び。ありすぎて訳が分からん。 → この記事

 

結論

文字が綺麗に見える条件「 1文字に対して20×20ピクセル以上 」の解像度を持ち、さらに作業領域が「 実質解像度でWQHD以上 」の広いモニターを探せば良い。ということがわかりました。

しかし選択できる製品群を見て回ると、4kモニターを150%のスケーリングで、1文字に対して15×15ピクセル=WQHDの作業領域というのが現実的な解答になるようです。その上で1文字あたりの物理的なサイズをどれくらいの大きさにすればWindowsの荒い文字を読みやすくできるのか?という勝負になりそうです。となると各モニターサイズでは、

  1. 27インチ = 1文字 2.25mm×2.25mm 15×15ピクセル
  2. 32インチ = 1文字 2.76mm×2.76mm 15×15ピクセル
  3. 43インチ = 1文字 3.69mm×3.69mm 15×15ピクセル

という文字サイズになるはずです。(計算が間違ってないことを祈る)画面を直に撮影して15ピクセルで構成される文字をそれぞれのインチ数のサイズに合わせて大きさを調整しました。(ドットを手で数えると約15ピクセルであることをしっかり確認済み)

ただ画面サイズが大きくなると画面までの距離も遠くなるので単純に比較はできませんが、物理的サイズが大きい方がきっと文字が読みやすいはずです。(解像度を上げれないとなると後は物理サイズ大きくするしか選択肢がないのでは?)

画面までの距離目安

  1. 27インチ = 50-60cm
  2. 32インチ = 60-70cm
  3. 43インチ = 100-120cm

画面が倍になった分結局画面までの距離も倍になるので、視野角に対する文字の大きさは変わらないですが、最悪大きい画面だと近寄ることができるので、やはり文字サイズを大きいモニターを選択するべきでしょうか?

理想は1文字あたり20ピクセル以上での表示が滑らかで疲れない文字ですが、15ピクセルの文字でも現実的には読みやすい部類の文字描画になるのではないでしょうか?このあたりはまた新しくモニターで実験してみないと分からないので、購入してから判明する事実ということになるでしょう。それ以前に4Kでは作業領域的に15ピクセルでの文字が限界なので、よりみやすさを求めると5K以上の解像度のモニターを買う必要がありそうです。(商品がそもそも少ないが。)

今回はその結論に至るまでの苦悩の過程を見ていきます。


スケーリングすると1文字あたりのピクセル数を増やすことができるが、作業領域がどんどん狭くなってしまう。4Kを200%で実質フルHD(悲)。WQHDの作業領域は欲しいところ。

 



 

探したら出てくるたくさんの候補

WQHDの失敗から4k以上のモニターを探すことに

細かい失敗の内容は過去シリーズ記事を参照してください。

大量の候補4k以上モニター

  1. StudioDisplay 光沢
  2. Dell G3223Q 32インチ 4K IPS 非光沢
  3. ベンキュージャパン BenQ MOBIUZ EX3210U 32インチ/4K/IPS/144Hz/ 2.1chスピーカ 量子ドット 非光沢
  4. INNOCN ミニLED 4K ゲーミングモニター 32インチ 32M2V MiniLED QD 量子ドット 非光沢
  5. ASUS ゲーミングモニター ROG Swift XG32UQ 32インチ/4K/160Hz 量子ドット 非光沢
    ベンキュージャパン BenQ PD2705U AQCOLORシリーズ 4Kモニター (27型/IPS/ 非光沢
  6. REGZA 43インチ 4K液晶テレビ 43Z570K

候補を選びきれない悩みポイント

悩みポイント1

UnrealEngineのアセットがMac対応していない場合が多い。

20万円も出すなら最新のMacを購入してアンリアルエンジンを動かせば良いのでは?と思いますが、UnrealEngineではNvidiaとの連携を強めている関係か?Macで動かないアセットが多数あります。故にどうしてもWindowsに適した目が疲れないモニターを探す必要があるのです。

悩みポイント2

StudioDisplayにはWindowsに対する互換性がない。

ディスプレイ品質としては、自分に取ってはアップル製品のディスプレイ地球上で最高品質に優れた製品だと思っている信者です。つまり「 StudioDisplayがWindows対応 」なら迷わず買うのだが・・・。どうがこうにもWindowsで使わせたくないのか?StudioDisplayにはWindowsに対する互換性がありません。もちろん映すだけならYouTubeたちがこぞって実験をして映るらしいのですが、やはりせっかく20万円もする本体に付属する良いスピーカーを使えないのはもったいなすぎます。

悩みポイント3

32インチがよいのか?27インチが良いのか?

4kモニターをネイティブの解像度で使うことは、ほぼ現実的ではありません。そこでスケーリングディスプレイ自体のサイズをまず選ぶことになるのですが、ディスプレイが大きいと画素密度つまりppi(pixels per inch)が小さくなり(画質が荒くなる)、ディスプレイが小さいと画素密度は高くなりますが、今度は文字が小さくなりすぎます。

そこで解像度・モニターサイズ・ppi・物理的な文字のサイズ・1文字に対してのピクセル数を事細かに計算し始めました。

実際に手元にあるiMac5kと返品予定のEIZO FlexScan EV2781を実際に計測して読みやすさと作業領域の広さをグラフにしました。

すると文字の読みやすさに関してある法則を発見します。それは「 1文字に対して20×20ピクセル以上の解像度を割り当てた文字は読みやすい 」ということです。つまりスケーリングで1文字に対して20ピクセル以上割り当てた上でWQHD以上の作業領域があれば、疲れない上に広い作業領域で作業できるモニターということです。

さらに文字の物理的な最小サイズは2mmであることがiMacの解像度調整の実験からなんとなくわかりました。

 

悩みポイント4

4kテレビも選択肢として良いのでは?

悩み3と若干被りますが、テレビを選択肢にすると物理的な文字のサイズを大きくできた上で、それなりの内蔵スピーカーをゲットすることができます。ただppi的には103ppiとかなりドット感を感じるような画素密度になってしまうのも気になるポイントです。

また画面が大きくなりすぎると目に入る光の量が多くなり、目や脳への負担が大きく、疲れやすくなることが懸念されます。

とはいえ、今まで間借りで使っていたレグザ42インチフルHDで、特に字の読みにくさは感じずに作業できていたので、ppiが荒くなっても物理的に文字のサイズが大きくなれば読みにくさは軽減されるのでは無いか?と期待しています。

悩みポイント5

WindowsのフォントはMacに比べて荒い

Windowsでは後方互換性を優先してフォントにアンチエイリアスをかけていません。つまりドット感が強く滑らかではない読みにくい字をあえて採用しています。

もちろんフォントを綺麗にするOSの機能「 ClearType 」やサードパーティ製の「 MacType 」という物がありますが、自分が試した限りではそこまで大きな変化はありませんでした。

この粗さを克服した表示方法、例えば文字サイズが物理的に大きいと読みにくさが緩和されるなど、が見つかれば良いのですが、それを徹底的に追求するとなるとモニターを10枚以上購入して色々吟味する必要が出てくるのではないでしょうか?自分にそんな財力はありません。

 



 

選ぶ基準をもう一度再確認しよう

  1. 10時間以上PC作業(UnrealEngine操作、動画編集)しても目や脳が疲れない
  2. モニターの縁に会社名のロゴが主張していない。
  3. 解像度が「 4k 」以上
  4. 新品
  5. IPS方式
  6. 実物を見て購入する。(Amazonは懲りた)
  7. ゲーム実況もするのでHDMI入力が2つ以上
  8. ケチケチせずにお金を出す。
  9. 角度・高さ調整が豊富
  10. VESAマウント対応
  11. フレームレス
  12. グレア(光沢)
  13. ppi=200以上(もしくは物理的な文字のサイズで文字が読みやすければOK)
  14. スピーカーは並のテレビ以上の品質が必要
  15. 1文字に対して20ピクセル以上のスケーリングを適応しても実質作業領域がWQHD以上
    (とはいえ4kをスケーリングしてWQHDにするにはスケーリング150%にする必要がある)
    =(1文字に対するピクセル数を15ピクセルに妥協する必要がある。)

絶対に妥協できない部分

  1. 目と脳が疲れない = 文字の綺麗さ・読みやすさ + 目に受ける光の量
  2. 並のテレビ以上のスピーカー品質
  3. 1文字に対して20ピクセル以上のスケーリングを適応しても実質作業領域がWQHD以上
    (もしくはWindows特有の文字の粗さを疲れることなく表示してくれる描画)

全てを満たすモニターは存在するのか?

また買い物で失敗したくないという強い思いからかなりシビアな選定条件がたくさんでてきました。果たしてこれらの条件を満たす理想のモニターはこの世界に存在するのか?というレベルで色々条件が出てきたのでは無いでしょうか?

いやStudioDisplayがWindowsに対応してくれたら、全て解決オールOK。全ての条件を満たしてくれているのですが、世の中そう上手く行かないようで、何かを妥協する必要があるのでしょうか?

 

現実的な選択肢は3つ

  1. StudioDisplayをWindowsで使えるような裏技を見つける。
  2. Windowsの荒い文字を克服する方法を見つける
  3. 電気屋で実物を見て購入(おそらくレグザテレビが有力)

おそらく43インチの型落ち4Kレグザテレビを買うような予感がします。
(フルHDですがレグザの綺麗さとPCモードなど調整が豊富にある実績を体験しているので、ブランドイメージでレグザを選択しそうです。)(もちろん先入観にとらわれずにソニーなどのテレビもしっかり観察していきたいところ。)

 

 

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