Blenderで服を作りたい!のでアドオンを探す。

1からせっせと服を作るのも良いですが、便利ツールがあるならお金を払って時短して行きたいところです。今回はBlenderで服を作るに当たって使いやすそうな買い切りのアドオンを探します。

結論

  • 普段着の延長 = Divine Cut | Smart Cloth Generator V3
  • ちょっとこだわった形状の服 = Simply Cloth Studio
  • 完全オリジナルの服 = Marvelous Designer(+Blender)
  • 完全オリジナルの服 = アドオンなしのゴリゴリ作業で作る

小一時間でサクッと調べた感じでは「 Divine Cut | Smart Cloth Generator V3 」がチュートリアルがわかりやすく、シンプルに使いやすそうな印象。

ただそれぞれアドオンごとに設計思想が異なり、単純に服を作ると言っても様々なアプローチがあり自分に合ったアドオンを選択するのが重要になりそう。

 



使用用途など

  1. DazStudioで作ったキャラクターに着せる服を作りたい。
  2. → DazStudioでのレンダリングに使用
  3. → Unreal Engineに取り込んでゲームとしても使いたい

候補となるツール・アドオン

  1. Marvelous Designer(+Blender)
  2. Simply Cloth Studio
  3. Cloth Weaver
  4. アドオンなしのゴリゴリ作業で作る
  5. Divine Cut | Smart Cloth Generator V3(39.75$)
  6. Clothes In Motion

Marvelous Designer(+Blender)280$/Year〜

言わずと知れた服を作る定番ツールですが、かなり高級なサブスクなので、服を作って生計を立てる人向けでしょうか?流石に年に数回するか?しないか?の服を作る作業に、数万円のサブスクを年間払い続けることはできません。

Marvelous Designer | Official Site
Marvelous Designer is The industry standard for realistic 3D cloth modeling and simulation. Unleash creativity with our Academy Award-winning 3D clothing design...

Simply Cloth Studio(36〜63$)

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Simply Cloth Studio – Functions Showcase

公式のYouTube解説が長くてもっとぱぱっと手短に紹介して欲しいところ。あまりにも動画が長いと学習にもコストが掛かります。要点をかいつまんで3分ぐらいの動画にまとめて欲しいです。

Cloth Weaver(49$)

Simply Cloth Studioよりも簡易的でテンプレートから衣装を作るイメージでしょうか?やや簡易的な分、こまかいこだわりが作れるかはやや不明なところです。

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Cloth Weaver (Blender Addon) Tutorial 1:7 – Installing

チュートリアルYouTube動画もあるようですが、こちらも30分超えとやや長いです。

調べたところテンプレートをベースとして服を作るタイプのアドオンでSimply Cloth Studioのような自由な形状の服を作るには向いていないアドオンとなるようです。

アドオンなしのゴリゴリ作業で作る

【メイキング】モデリング制作過程タイムラプス Blender歴2年くらい【メイド服】/3DCG Blender Modeling time lapse

Divine Cut | Smart Cloth Generator V3(39.75$)

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チュートリアルが5分以内まとまって学習はしやすそうな印象。
服の構造ごとに作成するオプションがあり、各特徴のある服を作れるらしい。

Clothes In Motion(12$)

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価格は12$と安い。
YouTubeチュートリアルがやや分かりにくそう。
また作れる服の種類もそこまで多くはなさそう。

 



 

より詳しく調べる

実際に買ってみないと分からない部分は多いですが、買う前に分かる部分を調査していきます。間違った解釈をする可能性もありますが、それも含めて、アセットの営業努力とチュートリアルをどこまで用意して購入者への配慮ができているのか?も含めて購入の足がかりにします。

Simply Cloth Studio(36〜63$)

第一印象・UIがゴチャゴチャしていて詳細に設定できるようになっているんだろうけど、正直見にくくて分かりにくさを彷彿とさせる。また作業の工程、特にシュミレーションした後のトポロジーの調整にかなりの手作業での作業が必要な予感がして手間暇がかかりそうな気がします。

基本的な作業の流れ

  1. 服を着せたいキャラクターを用意する(DazStudioや自作キャラクターなど)
  2. フリーハンドで服の形状を描く
  3. なんか物理シュミレーションっぽいものが動いて、装着させたいキャラクターモデルにフィットさせる
  4. パラメータをいじって服のたわみなどを調整する(メッシュの最適化)(手間)
  5. テクスチャ・マテリアル作成
  6. スキニング(ボーンにウェイトペイント)
  7. FBXでエクスポート

公式動画をササッと早送りで見ましたが、上記の作業工程の4番までの映像と解説しかなく、肝心なそれ以降の工程が示されていません。別のチュートリアル動画も除いてみましたが同じような感じでした。またセットアップに非常に多くの手順が必要なようで、インストールから完成品ができるまでにしなければならないことが多く感じ、アセットの割にはやや手間を要求してくるなという印象です。

  1. 作業工程が長い
  2. 手作業での修正の手間がありそう
  3. 動画が長くて学習コストが高そう

Divine Cut | Smart Cloth Generator V3(39.75$)

服の種類ごとに作り方がそれぞれある模様。

基本的な作業の流れ

  1. 服を着せたいキャラクターを用意する(DazStudioや自作キャラクターなど)
  2. 作りたい服の型を選ぶ
  3. 体の構造のガイドをキャラクターに合わせる
  4. 服の袖部分となるリングが出てきて調整する
  5. メッシュ生成ボタンを押すと指定したリングに応じた服のメッシュができる。
  6. 貫通した部分などをスカルプトモードで微調整

服の型の種類

  1. Tシャツ
  2. ボタン付きの服
  3. タートルネックがある服
  4. ジャンプスーツ
  5. ズボン
  6. ジャッケット
  7. ブレザー
  8. ドレス
  9. ジョガーパンツ(裾リブ付きスウェットパンツ)
  10. 前が開いたTシャツ
  11. スカート
  12. バーシティジャケット(前が開いたジャッケット)
  13. アクセサリー

オリジナルデザインの衣装は作れないかも?

すでに用意された型式の服の種類から服を作っていく流れなので、特殊な形状をしたオリジナルデザインの衣装を作るには向いていないと思われます。

 



 

疑問

制作した服はメッシュになってFBXとかで書き出しするの?

ボーンに追従したウェイトペイントをしたアーマチュア込のFBXで書き出しするっぽい(間違っている可能性あり)

DazStudioの服として着せるまでの作業工程は?

別ブログ・サイト「 GRAPH 」さんの、「 Blenderで作った服をDAZ Studioで使えるようにする 」という記事で詳しく解説されています。

アンリアルエンジンのカオスClothとして使うまでの作業の流れは?

ChatGPT

✅ カオスクロス用の服:基本の考え方

Blender側の役割 Unreal側の役割
静的な「メッシュとしての服」を作る(布の形) カオスクロスで布シミュレーションし、ボーンに追従させる

つまり、Blenderでは:

  • シミュレーション済みの状態(布の形)をApplyした状態のメッシュ
  • UV展開・テクスチャ・マテリアルの設定はしてOK
  • ボーンやウェイトは不要(Unrealで処理する)

👗 Unreal Engineで服を着せる仕組み(Chaos Clothを使う場合)

  1. Blenderで作った服をFBXでエクスポート
    (ただのStatic Mesh状態でもOK)
  2. Unrealに読み込む(Skeletal Meshとして)
    • 注意:Chaos ClothはSkeletal Mesh(スケルタルメッシュ)に対してのみ動作します
    • なので「ボーンなしの状態」でも最低限のスケルトンが必要になります
  3. 服にカオスクロスの設定をする
    • Chaos Cloth用のCloth Paintツールでウェイトを設定
      • 肩・腰など、どこを固定するかペイント
    • シミュレーションエリアと固定エリアを分ける
  4. キャラクターと服を同じスケルトンにするか、服をアタッチする
    • よくある方法:
      • 服もキャラクターと同じスケルトンにする
      • もしくは服を子コンポーネントとしてSocketアタッチ

🎯 重要ポイント

ポイント 内容
✅ メッシュ状態でOK Blenderでボーンを仕込まなくても大丈夫(ただしFBX出力時に最低限のスケルトンが必要)
✅ Unrealでスキニング Cloth Paintツールで「どこを固定するか」を設定する(肩・腰など)
✅ 同スケルトン推奨 キャラと服で同じスケルトンを使うのがベスト(ボーン共有 or リターゲット)
❌ Static Meshでは不可 Chaos ClothはSkeletal Mesh専用なので注意!

🛠️ じゃあBlenderでは何をしておけばいいの?

  • 服の最終形(シミュレーション済み)をApplyして確定
  • UV展開・マテリアル割り当て
  • 服単体のメッシュとして綺麗にしておく
  • FBXでSkeletal Meshとしてエクスポート
    • 簡易ボーンだけ入れておけばOK(例:Armatureだけ)

✅ まとめ

作業ステップ Blenderでの操作 Unrealでの操作
服の作成 Simply Clothで作る(Apply済みメッシュ)
エクスポート FBX出力(簡易スケルトンあり)
インポート Skeletal Meshとして取り込む
クロス設定 Chaos Clothでウェイトペイント
着せる処理 キャラにアタッチ or 同スケルトンで連動

 

 



 

まとめ

今のところ完全にオリジナルでデザインした服が作りたいので、自力でゴリゴリアドオンを使用せずに服を作っていく流れになりそうな予感がします。

まずは簡単なものからアンリアルエンジンのカオスクロスを使うところから進めていこうと思います。

もし買うとしたら、普段着が作りやすそうな「 Divine Cut | Smart Cloth Generator V3(39.75$) 」を購入すると思います。

 

 

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