LaunchPad Xの購入により機材も揃ったことだし、いよいよ本格的に作曲の開始です。とはいえ学生バンドレベルの知識しかない自分に果たして作曲などと難しそうなことはできるのでしょうか?
結論、上の図のような大きく7つの要素に対して具体的な音を奏でることで曲は作れるのではないでしょうか?
その中で具体的にどんな音色や音階、和音、リズムを奏でるかに無限の組み合わせがあり作曲を難しくしていると思います。
※ あそぽよDTMでは作曲ソフトにLogicProXを使用します。
まずは音を知ろう
曲の7構成についてどこから始めても良いですが、まずは音を鳴らすところから始めてみましょう。
音を鳴らそう!
難しい音楽理論はさておいて、まずは音の種類(音色)について知りましょう。要するにLogicProXに付属している楽器を鳴らしまくって遊んでみましょう。するとこの音はこんな音でどんな場面に使えそうなど、音から出てくるインスピレーションが湧いてくるはずです。それらは忘れないように必ずどこかにメモしておきましょう。
LogicProXでは大きく20種類の楽器が分類されているようです。それら1個1個のカテゴリーの中に大量の音源が入っており、全て見るだけでも1日かかってしまいそうな量があります。
飽きてくる
さて、20個くらい音源を鳴らしてきたところで、飽きてきたのではないでしょうか?
ドラムキットであればリズムを、キーボードやピアノであればメロディを作りたくなってきます。大きく道が2つに分岐しましたね。まずは比較的簡単なリズムから進めてみましょう。
もちろんメロディから始めても問題ないです。自分の好きな順番で勉強していきましょう。
リズム
自分は生ドラムを使って、学生バンドをしていたので8ビートなど多少のドラムのリズムに関する実践的な知識と経験があります。リズムは流石にMIDIキーボードでは打ち込みにくいので、フィンガードラムやLaunchPad Xのような打ち込み系のデバイスを用意しましょう。もちろん職人的才能があれば手打ちのノートでも問題ないですが。
8ビート
かの有名なビートルズのドラム担当リンゴ・スターが発明したと言われるドラムの弾き方。それまでは太鼓をリズミに合わせて叩くだけだったのに、ハイハットの刻みを付け加えることでよりリズムが奏でやすくなったとかならなかったとか。
ドラムに関しては見たまま真似してあとは自分でタイミングや奏でるドラムを変更するだけなので、シンプルに見たままを真似すれば良いと思います。(説明放棄か?)
ということで、YouTubeに転がっていた「 ドラムを始めたら覚えたいドラムビート40選 」を真似してリズムを作ってみましょう。
メロディ
リズムがある程度分かってきたら、次はメロディを弾きたいと思いませんか?
スケール
メロディの特徴を決める最初の要素は「 スケール 」ではないでしょうか?スケールとはどの音階を使いどの音階は使わない。といった奏でる音階の組み合わせ方です。
有名なのが、沖縄の雰囲気が出せる、「 琉球音階 」ではないでしょうか?引いてすぐに雰囲気が変わりスケールの意味が聞いただけで分かるような特徴のあるスケールだと思います。
スケールは大量にあり以下のURLのサイトが見やすくてわかりやすく、かつ大量の音階が掲載されていました。
外部リンク・スケール一覧

赤が鳴らす音ですね。
音階については下記の動画がわかりやすくゲームBGMとの作曲との相性の良い情報です。
余談
今度買うならキーを光らせるMIDIキーボードが欲しい
スケールをせっせと覚えるのも良いですが、はじめのうちはキーボードのどの音の組み合わせなのかを覚えるのがとても大変です。そこで、自分が指定したキー(スケール)の音のみ光るようなMIDIキーボードがあれば作曲がはかどるのにと思いました。
まあ原始的な方法でキーボードのキーの上に付箋を貼るなどすれば100円以内で実装できるので、わざわざ高価なキーボードを買う必要もないといえばないのですが・・・。
たくさんのスケールを引きまくろう
さてスケールで曲の雰囲気が決まることはわかりましたが、では自分の作りたいBGMはどのスケールを使用すれば良いのでしょうか?
- 手当たり次第に引きまくってスケールの印象を覚える。
- 雰囲気から検索して目的のスケールを見つける。
大きく2つの方法があり、2番の雰囲気から検索するんでええやん?と思うかも知れませんが、スケールの名前はカタカナばかりの雰囲気を想像しづらい名前ばかりで、中々名前からピッタリと自分の好みのスケールを引き当てるのが難しいように感じるのは自分だけでしょうか?
ということで、名前で見つからなかったら、とにかく弾きまくるという地味臭い方法を挙げたわけですね。
メロディ
さてたくさんのスケールを弾きまくってくると、それっぽいメロディに出会った人がいると思います。もちろん適当に弾きまくってメロディが作れるならそれでも良いですが、もう少し理論的というか?何か体系だてた方法でメロディを作りたいですよね。
そこは、先程の動画と同じく、Reoさんが解説動画を出しているのでそちらでプロの人に教えてもらいましょう。
軽く要約+自分の感想など
メロディの作り方の流れ
音階について
- スケールの音を適当に並べる
- 音の移動は隣に移動するだけにする
- 音が大きく動くと不自然になりやすい
- 離れた音に跳ぶときはドミソのどれかから出発してドミソのどれかに着地
- 跳びっぱなしだとしつこく跳ばなさすぎると退屈になる
- ファとシが入ると癖が強くなる
- ファとシは隠し味的に入れると良いメロディになる
- 黒い鍵盤は恐ろしいほど調和しない音 → 飾りとして使う
- フレーズが終わるときはドミソのどれかを伸ばして終わると綺麗に締まる
リズムについて
- たまに音を少し早めてフライング気味にすると、歌っぽい本格的なリズムになる
(3拍目を短くするとそれっぽく聞こえる?) - メロディ始めに助走を入れるとスムーズになる
- フレーズの一部を早めることで助走を作れる
聴きやすさ
- 同じ音が多いと(スケールの音階が少ない[3音以下])退屈になる
- 退屈に感じる部分は音を跳ばすとメロディっぽく聴きやすくなる
- 同じリズムが多いと平坦になる → ゆっくりしたり速くしたりしてメリハリをつける
(速いと遅いの周期を繰り返す?) - 速い遅いがあってもリズムに統一感がないとメロディが安定しない → リズムを反復すると安定感のある覚えやすいメロディになる
- 息継ぎをせずずっと動いている落ち着きのなさがあるときは、1フレーズ毎に区切りをつけて息継ぎできるメロディにするとぎこちなくなくなる
- ファとシが目立ちぎこちなくなった場合は、隣の音への移動で使うと自然になる
和音
さて、曲の7要素である、リズムとメロディについては少しできるようになってきたのではないでしょうか?続いてはコード進行、いわゆる和音に興味が湧いて来るのではないでしょうか?
コード進行はおなじみReoさんが動画を出してくれています。
難しく考えずに、メロディが1つの音の連なりに対して、コードは複数の音の連なりとなり、メロディが派生したようなモノと考えると分かりやすいでしょうか?メロディに対する伴奏とも説明されていますね。要するに曲(メロディ)の背景のようなものでしょうか?
メロディに合う合わない
- ドミソ C 明るいコード 明るい
- レファラ Dm 暗いコード
- ミソシ Dm 暗いコード
- ファラド F 明るいコード 優しい
- ソシレ G 明るいコード
- ラドミ Am 暗いコード 切ない
- シレファ Em 不安定な響き
基本的にコードの順番を色々試行錯誤してメロディに合う伴奏を見つけましょう。ということで、1→4→6が定番という内容です。
定番のコード進行
コード進行にこれといった正解はないですが、ある程度の型式というかよく使われる組み合わせが存在するようです。このあたりは作曲が煮詰まって来てから本格的に細かい部分を検討すれば良いと思います。今回の記事の趣旨は平たく曲の7つの構成を作ることなのであまり深追いはしないでおきましょう。
1音飛ばしだけがコードなの?
和音の定番は1音飛ばしのようですが、1音飛ばし以外のコードも曲のジャンルなどに応じて応用されているようです。ChatGPTに訊きました。
ChatGPT開始

音楽制作において和音は1音飛ばしを使うのが定石のようですが、1音飛ばし以外の和音はあまりつかわれないのですか?
確かに、基本的な和音(コード)は**「1音飛ばし」(スキップ・ノート)**の形で構成されることが多いですが、1音飛ばし以外の和音も普通に使われます。 ただし、用途やジャンルによって使い方が異なります。
1音飛ばしの和音(基本的なコード)
メジャー・コードやマイナー・コード、7thコードなど
- Cメジャー(C):C – E – G
- Cマイナー(Cm):C – E♭ – G
- C7:C – E – G – B♭
→ スキップ・ノート(1音飛ばし)で作られるため、安定感があり、聴きやすい。
1音飛ばし以外の和音(変則的なコード)
1. クラスター(Cluster Chord)
- 例:C – C# – D – F#
- 近い音を隣り合わせに配置し、不安定で緊張感のある響きを作る。
- 映画音楽、現代音楽、ホラー系BGMなどで多用。
- EDMやトランスではパッド系のサウンドで使われることもある。
2. オープン・ヴォイシング(Open Voicing)
- 例:C – G – E(5度を挟んでメジャーコードを構成)
- 1音飛ばしの形を崩し、広がりのある響きを作る。
- ピアノやギターのアレンジでよく使われる。
3. クォータル・ハーモニー(Quartal Harmony)
- 例:C – F – B♭(4度間隔で構成)
- ジャズや近代的な響きの楽曲に多用。
- 映像音楽やゲーム音楽でもよく使われる。
4. ポリコード(Poly Chord)
- 例:Cメジャー(C – E – G)+Dメジャー(D – F# – A)
- 2つのコードを同時に鳴らして独特な響きを作る。
- 映画音楽やフュージョン、エレクトロ系の音楽で使用されることが多い。
結論
1音飛ばしの和音(基本的なコード)はシンプルで安定した響きを作れるため、ポピュラー音楽の基本としてよく使われます。
ただし、ジャンルや表現の意図によっては、1音飛ばし以外の和音も頻繁に使用されます。
特に、EDMやトランスのようなジャンルでは、クラスター的なコードやオープン・ヴォイシングを活かした広がりのあるコードが重要になってくるので、実際にLogic Proで試しながら自分のスタイルを探すのがいいですね!
ChatGPT終了
その他の種類の音
さてここまで音の7つの構成の3つを見てきましたが、残りの4つは装飾的な音、つまりあったら曲を彩るし、なくても曲としては成立してしまう、補助的な音として機能するのではないでしょうか?
逆に、リズム、メロディ、コードが決まって初めて考え始める音と言っても良いかも知れません。もちろん長い音の音色から曲のイメージが湧いてくることもあるし、どの部分から作曲の糸口になるかはわかりませんが、曲の構成の立ち位置としては「 装飾的 」となるのではないでしょうか?
Reoさんの「 【作曲講座】誰でも上手に曲を作れる方法【①メロディ編】 」の手順4の楽器を増やす。アレンジ・編曲の部分に当たるところですね。
まとめ
今回は具体的な作品を作ることなく、メロディ、リズム、コード(和音)を中心に作曲の方法について軽く見てきました。次回以降は実際に自分が作るゲームのBGMを目指して少しづつ段階に分けて階段をのぼるようにしてオリジナルのゲームBGMの作曲をやってみたいと思います。
まずは楽器選びとスケールの選び方、どんなジャンルの音楽にするか?などまだまだ考えなければならないことが多そうです。
また今回の内容も1回読むだけではなく、何度も練習を重ねながら習得する作業も必要ですね。
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