為替リスク回避、楽天銀行、楽天証券ではドル運用はどこまでできるのか？

これから円高がくるとか来ないとか言われています。為替に振り回されずに、円高のときに資産の一定割合（10-20%くらい？）ドルで保有して円安が来たときに円に戻すというのを行うことで、為替リスクを回避できるのではないでしょうか？

詳しく考察

楽天銀行　為替コスト
https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/forexdep/costs.html
にかかれているように1ドルあたり以下の手数料がかかります。

円　→　ドル　25銭　　ドル　→　円　25銭

仮に100万円をドルにした場合（1ドル＝100円）1万ドル＝2500円の手数料がかかり
997500円分のドルを保有できる。9975ドルを保有。

続いて9975ドルを円にした場合（1ドル＝140円）997,500ドル＝2493.75円手数料がかかる。
しかし為替差益を産んで、9975ドル＝1396500円（139万6500円）に増える。
手数料を払っても1396500-2493.75＝1394006.25円になります。

まあざっくり100万円を　円→ドル→円　にした場合、約5000円の手数料がかかるという結果になりました。

そして上記の例の場合、為替差益で394006円の利益が出ています。

この利益は雑所得として処理され、確定申告のときにその年の収益と合わせて年収等による累進課税方式が適用されます。所得が０の場合は青色確定申告の控除で約60万円あるので、税金は払わなくても良いでしょう。逆に控除を超える年収になる場合は、累進課税方式による割合で税金がかかります。

であるように購入の際にドル建てで支払うオプションが選択できない投資信託や銘柄はドルで支払うことができません。大人しく為替の影響を受けながら円ベースで積み立てるしかないようです。

楽天銀行で変換したドルは、楽天銀行の外貨預金という口座に保管され管理されるようです。そこで注意なのが、「　外貨預金は預金保険制度の対象外　」ということです。あまりにも大金を預けるにはリスクがあることを踏まえておきましょう。

1ドルからはじめられる楽天銀行の外貨預金
https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/forexdep/

また楽天証券でドルを保管することはできますが、楽天銀行からドル建てで楽天証券に入金はできない？ようです。できたとしても手数料が大幅にかかるような書かれ方をしていました。

為替リスクを回避するには、円高のときに　円→ドル　でドルを預金して、円安のときに　ドル→円　に戻すということを数十年のスパンで動く為替に合わせて行う必要があるようです。また外貨預金では保証がないことから、一定のリスクも受け入れなければならないことに注意しましょう。

さて次の円高では一体総資産の何％をドルに変換しておくのが最適なのでしょうか？
また今の円安の次の円安は一体いつになるのでしょうか？

ここ数年では1ドル110円から1ドル160円と大幅な値動きがありましたが、過去の動向を見る限りでは10年スパンで差額が50円くらい動くといった歴史のようです。仮に100万円為替リスクに割り当てたとしても、為替が10年スパンで動かれるとあまり美味しい利益を生むようなものではないように感じました。

それならば愚直にS&P500などの投資信託に積立投資している方が安全かつ利益が出るのでは？と感じましたが、どうなのでしょうか？また検証してみると新たな知見が得られるかもしれません。

円安為替でトクしたら、外貨預金の申告漏れにご注意
https://www.ht-tax.or.jp/topics/gaikayokin-shinkoku/