一旦ゲーム制作から離れようと思う話 (2024年9月)知らない間に変わる気持ち

一旦ゲーム制作からは離れようと思ういますが、ゲームを作らなくなるわけではありません。今までは自分の作りたいゲームを好き勝手作るという気楽なスタンスから、1個 契約の浮遊船 を完成させて、新たなステージに入りました。

そこでは完成させるだけでなく様々なことを考えるようになり契約の浮遊船のときとは全く違う制作に対する姿勢のようなものが出来上がってきます。

 

変わりゆくゲーム制作に対する姿勢

契約の浮遊船では自分が求める理想の、こんなゲームあったらいいのに!?という自分の欲望と理想のみで突き進んで制作を進めました。しかしいざゲームを発売してみて売れない現実にがっかりしています。少なくとも数百万円くらいは売り上げてくれるのでは?とたかを括っていましたが、0が2つほど足りず、現実とは無情なものです。

売れるゲームという足枷

契約の浮遊船で現実をみたことで、純粋にゲームを作りたい気持ちから売らなければならないという評価軸が無意識に形成されて行きます。作業をするなかで自分が作りたいゲームを作るんだ!という気持ちがあっても無意識にはどうしても、「 本当に今作っているゲームは売れるのだろうか? 」「 作る価値のあるゲームなのか? 」「 世界中のどこにもない唯一無二のゲームなのか? 」「 また作っても売れずに終わるのでは? 」と無意識の問いかけが襲いかかってきます。

するとテストプレイをする前や途中の段階で、何故か作る意欲がなくなってしまい、いつも中途半端な状態でゲーム制作をストップさせてしまいます。時間と意欲はあるにも関わらず何故か作業が止まる謎現象が発生します。

 

作品の規模感

作品の規模感でも大きな迷いが襲いかかります。契約の浮遊船では大きくなりすぎた規模感に体調回復も含めると4年という大きな歳月をかけてしまいました。

合わせてSteamでの売れ行きの価格帯は500-1500円です。個人インディーゲーム制作者が勝負するには、契約の浮遊船は3780円と大きく場違いなものになってしまったのも無意識に何か問いかけてきます。

規模感を意識しすぎて2作品目のゲームでは、作っている最中で本当にこの規模感で良いのか?また完成させるのに数年かかるのではないか?という疑念が手を止めにかかってきます。

 

企画にかけた時間

企画にかけた時間も作品を完成まで導く大きな要因です。契約の浮遊船では23年間飛び飛びの時間ではありますが、長い時間かけてゆっくり自分のなかで熟成した企画です。良し悪しはさておき、始まりから終わりまで、長い時間のなかでアイディアを集める機会がありました。

しかし2作品目のゲームはどうでしょうか?アセットからこんなゲーム作れるのでは?や以前から思いつきでポッと出てきた企画をちょっと数週間も考えないまま試作づくりに走っています。

もちろん試作から得られるインスピレーションもあり、それが完成へと導くこともあるのですが、実際に手を動かす前の段階でのアイディア出しやゲーム構成もそれと同様か?それ以上に大切です。

ゲームを作る前のプロセスである企画に時間をかけないまま、モックを作るとどうなるか?を早く知りたいがために逆に完成まで遠ざかっているような印象も受けます。

 



 

1人でゲームを作るという宿命

ひとりでゲームを作る以上、資源に制約がうまれます。ゲームの正当性よりアイディア勝負で勝たなければいけない部分が多く、売れている人やゲームを見る限り、ぶっ飛んだアイディアや誰も思いつかないような突飛な部分で勝負しています。

作り込みがすごいやAAAタイトルのような完成度で勝負している人は誰も居ません。というか物理的にできないと思います。

 

スキルの限界

コンセプトアートもろくすっぽ作らないまま、契約の浮遊船はよく完成したな。と正直思っています。実際にゲームを制作するに当たっても契約の浮遊船はアセットに頼り切ったゲーム制作の方法となり、自分にスキルがあったのか?と言われると、う〜む最低限はあったけど、本当にゲームを作っているプロから比べると無いに等しいのでは?と改めて考え直すと思います。

アセットの限界

最初の作品はアセットを使うことで自分のできないことができるようになり、ゲームが簡単に作れるじゃん!と喜んでいました。しかし改めて1個ゲームを完成させてから最近良く感じるようになったのが、「 アセットでは自分だけのオリジナリティが作れない 」という欠点をよく感じるようになりました。もちろんコントローラーやスクリプトなどの見えない部分はまあ良いですが、環境アセットや、3Dモデルのアセットに関しては、誰もが同じ物を使えるので差別化できない。と無意識に考えるようになり始めています。

 

飽きてしまったという本音もあり

正直、契約の浮遊船で満足してしまい、ゲーム制作に飽きている。というのも否定し難い事実でもあります。ゲームを作るのに何も新鮮さや新しさを感じなくなり、1作品目を完成させた手順に従って作業を進めているという謎の作業感も少なからず感じます。

そのため一度ゲーム制作から距離をとり、リフレッシュすることが必要になっているのでは?と感じている次第です。

もしくは、ゲーム制作をもう完全にやめてしまい、1個しか完成させた実績しかないですが、ゲーム制作情報提供者にジョブチェンジするのありなのかもしれないと感じることがあります。とはいえ、売れないゲームクリエイターに何を言われても説得感が無く、ジョブチェンジしてもうまく行かないのでは?という疑念もなくはないです。

 



 

制作から離れている間にすること

自分のスキルアップ

  1. アイディア出し・まとめる力
  2. コンセプトアート
  3. アセットを自分で作れるスキル(特に3Dモデリング)
  4. 音楽・DTM
  5. ゲームデザイン
  6. 作りたいという強い動機を見つける
  7. アセットの下調べ

 

  1. ぽっと出のアイディアからゲームとして完成させるまでの企画力を身につけることを目標とします。ゲームをプレイして楽しいと思えるゲームデザイン設計であったり、プレイヤーを驚かせるようなイベントや仕組みなどが作れるように、設計段階での構想力を高めていきたいです。また数週間という短いスパンでの企画ではなくもっと大きなスパンでアイディアを集めたり企画を立てられたらより完成しやすいゲームの企画ができるようにしたいです。
  2. 言葉での企画力に加えて、コンセプトアートを描けるくらいには絵のスキルをアップさせたいです。今の画力では自分に対しても明確で具体的なイメージを提供することができず、ぼんやりと宙を掴むような曖昧なイメージでしか進められません。コンセプトアートに加えてストーリーボード・絵コンテなどが描けるようになるとストーリー構成もできるようになりさらにゲームの具体性を確保しつつ完成へと導けるでしょう。
  3. アセットに頼らないオリジナルの世界を作りたい。他者と差別化するのならどうしても自分オリヂナルの世界観でのゲームが作りたいです。小規模でも良いので特に主役となるモデルや舞台は自分だけにしか作れない唯一無二のものを作れるようになりたいです。
  4. 音楽もプロに依頼すれば良いですが、依頼料や著作権を誰に帰属させるか?など面倒なことがあります。また音楽はゲームの魂を込められる大切な要素の1つです。そこを作れると作れないでは大きく作品の品質が変わるでしょう。超スペクタクル大作でなくても、自分にしか表現できない音の世界を作れるようになりたいです。
  5. ゲームデザインはまだまだわからないことだらけですが、プレイしていて楽しいゲームが作れるようになりたいです。
  6. 2作品目のアイディアは本当にふと思いついたしょぼい物が多く、契約の浮遊船のような強い欲望から生まれたものではありません。本当に心の底からつくりたいと強く思えるアイディアに出会うことが必要でしょう。また子供に戻ったように、過去のゲームをプレイする中でその欲望を見つけるか?生活する中で何かゲームとして昇華できるような強い欲望に出会いたいです。また自分の好きを改めてよく見直して、自分はこの世界の何に興味があり好きになれるのか?についても見直して行きたいところです。その好きがゲームを作る原動力になるはずです。
  7. ゲーム制作から離れるとはいえ、アセットの下調べは少しづつやっていきます。とはいえストアページを見ると大体のことはわかってそれで済んでしまうのでなかなか形にしにくい部分はありますが、YouTube動画などで紹介できるように工夫したいところです。

 



 

マーケティング・他者からのスキルアップ

  1. インディーゲームの研究
    ニンテンドースイッチのタイトルを全部チェックする
    Steamの売れ筋インディー作品を研究する
  2. 既存のゲームを再度プレイ
  3. 新しいゲームを触る

ゲームをプレイする方は実は結構飽きてしまっていて、もう食わず嫌いの領域で、ゲームプレイをしていません。インプットをやり直すという意味で、新しいゲームに触れたり、既存のゲームからインスピレーションをもう一度受けるためにゲームをやり直すのも良いでしょう。

そのあたりはあそぽよGamesチャンネルに動画を投稿しつつ色々なことに触れつつアイディアに昇華させていけたらよいなと思っています。

 

体調を戻す

これはもう時間が解決するしか方法がないと思っていますが、契約の浮遊船のよる長期のパソコン作業で取り憑かれた脳疲労を回復させていきます。

なるべくパソコン作業を控えた生活を送るようにしつつ、運動と食生活に気をつけてのんびり頭を休める日々を過ごした生活をしていきたいところですが、果たして実現するでしょうか?

 



 

まとめ

ゲーム制作から離れるとは言え、結局はよりクオリティの高いゲームを作れるようにスキルアップするために回り道をしよう。といったところでしょうか?

この先実際にどうなるかは誰にもわかりませんが、もしかしたら素晴らしい2作品目のゲームができるようになっているかもしれないし、もしかしたら本当にゲーム制作をやめて別の何かをしているかもしれません。

未来は誰にもわかりませんが、今はこの心境の赴くままにまた新たな生活を送りたいと思います。

 

 

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