「 勉強なんてどこで使うんだよ? 」そう思ったことはありませんか?確かに実生活の中のどの部分に習った科目や教科のことが存在するのでしょうか?また勉強する理由や意味、何故勉強するか?という導入の部分をすっ飛ばしていきなり、数式を暗記したり、単語を詰め込むのことは勉強ではなく訓練です。
勉強とは実生活において活躍できるスキルや能力、行動力を伴う変化を起こせるための考え方や思考方法、思考術だと思います。そこには単なる暗記という訓練だけでは到底たどり着けないでしょう。勉強する意味を考え、どこでどのように使えるかを見極めた上で、何を変えられるのか?実生活における行動における変化が伴わなければいけません。
このブログではゲーム制作を主な活動にしています。
まずは「 契約の浮遊船 」というゲームを作ってSteamで販売できました。
今回はゲーム制作をするに当たって勉強がどのように活躍するのか?について見ていきましょう。
ゲーム制作では学校で習うことのすべての総合芸術です。どれかが欠けるとなにか物足りない味気のない作品になってしまいます。そこでゲーム制作におけるスキルの重要度を今回は紹介したいと思います。
必須スキル
- 英語
- 国語(非言語-言語能力)
- 情報収集能力・自己解決能力
- プログラム的思考
※順番は重要度を表しています。
あるとより良いスキル
5. イラストスキル(コンセプトアート)
6. 音楽スキル(作曲・BGM作成)
7. 数学(最小限でもOK)
あると深みのある作品ができるスキル(解説はなし)
8. 社会(世界観の背景設定により現実味を出せる)
9. 芸術(ゲーム自体が動く芸術と言って良いくらい美的感覚や独自の世界観を必要とします。)
必須スキル
英語
ええ?プログラムや数学じゃなくて一番大切なのは英語?と面食らった人もいるかもしれません。英語がそれ以上に重要な理由とは
- ゲーム作品を出品する際SteamやEpicでも必ず英語でやり取りをする。
- アセットの使い方やゲームエンジンの詳しい使い方(情報源)は大抵英語。
- ゲームを作る際にゲームエンジンには英語で入力・操作を主に行う
(日本語でも可能だが、英語のほうがC#を書くにしても、ブループリントを扱うにしても英語ができると出来ないで雲泥の差が生まれる) - プログラミングは英語で行う。
(ビジュアルプログラミングでさえ英語を基本として設計されているはず)
といったところでしょうか?まずゲームを完成させる時点で英語が出来てないと詰みます。続いて完成したとしても作品を出品するときにやや困ります。Google翻訳があるからええやん?と思うかもしれませんが、Steamの担当者とやり取りする際に微妙な勘違いを起こさない程度には英語を解読できる必要があります。また、特にゲームエンジンの操作方法を調べるときにいちいちGoogle翻訳しているのと生で理解するのでは雲泥の理解速度の差が生まれます。そもそも理解できないという自体に陥ることもしばしば起こるでしょう。
一言アドバイス
単に英単語を暗記するのではなく、始めは単語の違いに意識しましょう。英語では違いを明確にするために同じような意味でも様々な単語が豊富に用意されています。例えば
見るでも
- See
- Watch
- Look
言うでは
- Say
- Tell
- Talk
- Speak
大きいでは
- Big
- Large
- Huge
などです。これらの違いを理解するには「 ジーニアス 」が最も最適な辞書です。iPhoneなどのアプリ版もあるので、よほどの紙好きでない限りアプリ版を購入するのが良いと思います。
国語(非言語-言語能力)
ゲームの内容をとらえる力と活動を進めるに当たって必要な考え方や思考の大きく2つの力が必要とされます。
- 非言語-言語能力では絵的な情報を言語として落とし込むことが求められます。これで絵をシンプルな単語や文章の組み合わせで正確に説明できるようになりましょう。チームで制作する場合には、選んだ単語1言で大きく方向性が変わってしまうこともあるでしょう。
- 活動をすすめる思考では、自身の活動方針やゲームを完成させるために今何をする必要があるのか?などの目的設定や課題の意識とそれを達成するための具体的方法を実行するまでの力が問われます。
もちろん英語で考えても良いですが、はやり考える速度や質としては母国語が最もクオリティーの高い思考ができるでしょう。
情報収集能力
今や、Google検索、YouTube解説動画、ChatGPTなど様々なツールが用意され、かつかつては有料級だった情報が無料でゴロゴロ手に入る時代です。自分の目的に合った情報を集め目的達成の具体的方法を手に入れましょう。
プログラム的思考
ゲームを作るにはプログラミングは欠かせないでしょう。しかし特別なスキルは必要ないこともあります。大抵のUnityやアンリアルエンジンではツールが揃っており、一昔前の文字とにらめっこしてプログラミングすることはしなくても、プログラムが作れるようになりました。それよりも、毎朝学校に通って家に無事に帰ってこれているのなら、プログラム的思考を無意識に出来ています。
一連の行動を目的に向かって順序立てて組み立て実行できる能力があれば十分ゲーム制作に必要なプログラム的思考を身に着けていると言えるでしょう。
あるとより良いスキル
イラストスキル(コンセプトアート)
どこまでのクオリティーの作品を作るのか?にもよりますが、絵が描けることはゲーム制作において相当強いです。オリジナルのキャラクターをデザインしたり、ステージのイメージや世界観を絵で表現できることによりよりゲームの具体性とオリジナリティが作れます。
とはいえなくてもゲームは作れるには作れるので、あったらいいな、程度で良いでしょう。とはいえ、下手くそでも練習する習慣を身に着けましょう。自分も下手くそですが、「 あそぽよillustration 」 というチャンネルで日々練習の成果を公開しています。
もしくは独自のオリジナルゲームしか作らん!という人は、イラストスキルは必須になってくるでしょう。
音楽スキル(作曲・BGM作成)
BGMはゲームの魂と呼ばれるくらい大切な要素です。世界に1つしかないゲームのための音楽はそのゲームに圧倒的な独自性を与えます。
くわえて販売されているアセットでは自分の気に入る音楽が少ないことが多いと思います。自分の場合はUnityとアンリアルエンジンの両方の5000件以上のアセットを物色して気に入ったのはたったの2個でした。これだと2個しかゲームが作れない上に他の人と被る可能性もあるのでなんかな~となりますね。
数学(最小限でもOK)
そして何より意外なのが数学のスキルがそこまで必要ないことです。もちろん全くできないとブループリントで処理を書く際に訳が分からなくなったりはしますが、微分積分のような高度な数式を自由自在に操れるような数学的スキルは必要ありません。
基本的な図形と長さ、回転の数字的感覚さえ掴めるくらいに勉強しておけば大抵は調べながらなんとかできるのではないでしょうか?レベル的には中学生レベルの数学がそこそこできればなんとか対応できると思います。
まとめ
ゲーム制作に限らず、自分が見ている現実世界のどこに勉強で習ったことが存在しているのか?をまずは意識してみましょう。そこから操作可能な対象として身近に感じ取り、いったい世界のどこの何について理解を深めているのかが分かれば勉強が楽しくなる第一歩だと思います。
ゲーム制作に限らず、勉強が使える場面や場所を考えながら学生時代を過ごすと社会に出たときに大きくライバルと差がついていると思います。テストの点なんて留年しないくらいできていれば良いので、点数ではなく現実世界との理解力を増やして行きましょう。学生時代は苦労したりパッとしないかもしれませんが、一体テストの点数でその人の何が分かるのでしょうか?
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