契約の浮遊船が欲しいけど値段が高すぎて安くなったりしないかな?と様子を伺っている人はいませんか?購入の決め手になるように開発者が直にどんなふうにセールの計画や価格について考えているのか?を発表したいと思います。
結論
- 開発の苦労「3200時間の制作」の割に手取りが「2268円」と少ないと思ってる。
- 今、売れていないのは認知度が低いのが原因だと考えている。
- 魅力を感じて本当に欲しい人はすっと3780円出してくれると考えている。
- セールは製品寿命が来るまでは基本しない。
- もしセールをしたとしても年に数回10%OFFが基本。(数百円しか変わらない)
開発の苦労と手取り金額
値段高すぎない?
契約の浮遊船はインディーゲームとしては超強気の 「 3780円 」で販売しています。インディーゲームの平均が2000円以下、ましては1000円台での販売が最も多い中まさかの3000円超えの高価格商品です。
Steam税が思った以上に高い
消費者が支払う価格は 「 3780円 」ですが、実際に開発者の手元に入ってくるお金はSteam税と消費税を支払った後の 「 2268円 」です。実に40%が手数料+税として差し引かれ60%が開発者の手取りとなります。
長い年月を経て、丹精込めて作ったのよ
- 2001年 契約の浮遊船のようなゲームが欲しいと思う
- 2010年 Unityを始めて触る
- 2015年 契約の浮遊船の卵が生まれる
- 2018年 ゲーム制作を仕事をしながら開始
- 2020年 会社を辞めて本格的に契約の浮遊船を作り始める
- 2022年 契約の浮遊船完成
- 2024年 契約の浮遊船、英語版ローカライズ
契約の浮遊船を作ろうと思った原点は元をたどれば23年前に遡ります。ファイナルファンタジー10が発売されて、PS2に移行してから飛空艇で大空を飛び回り世界を冒険するゲームを渇望していました。しかし飛空艇が登場するのはゲームの一部分でありしかも飛空艇で操作するパートすらない状態でした。
そこから待てども待てど飛空艇のような飛行機で冒険する3Dゲームは現れません。それなら作ってしまおうという経緯になるのはそれから14年後の2015年になります。
人生経験を増やす中で、どうやら世の中にはUnityと呼ばれるゲームエンジンがあり、素人でも簡単にゲームが作れるようになったことを知ります。今までは数千万円必要だったソフトウェア・ライセンスもほぼ無料になり、PCのスペックも向上して誰でも品質の高いゲームが作れる時代になってきます。
契約の浮遊船自体の構想は2015年頃からすでにあり、契約の浮遊船のような完全な企画書ではないもののその原点とも言える考えや構想が生まれ始めます。
そこからVRゲームを遊ぶのに浮気しつつも2020年にコロ助が大流行。その年に副業に関する興味や知識を集め始め、事業所得では青天井の収入、労働所得ではどう頑張ってもお金持ちに慣れないことを知ります。
本来契約の浮遊船は商業的に成功するためではなく、自分の自己満足の1つとして作り始めました。ついでに大ヒットして億万長者になれればよいという淡い期待をいだきながら制作しましたが、現実はそう甘くなく売上は雀の涙程度の鳴かず飛ばずの状態です。
死にかけながらも実に3200時間以上という時間をかけて契約の浮遊船は世に放たれることになりました。本当に楽しくて充実した制作でしたが、もちろん苦しいこともありました。リリース後の謎の体調不良にも1年以上見舞われ散々な目に会いながらもようやくできた可愛い自分の子供のような存在です。
消費者は販売されているゲームの1つにしか感じませんが、作る側から見たら20年以上前から心に秘めていた長い長い道のりを経てできた作品です。それをセールで安売りしたいと思うでしょうか?
セールについて
セールはしないの?
さて、これだけの時間と苦労をかけて作った作品を一人に販売して手取りが2268円。みなさんはどう感じるでしょうか?数万人規模の大人数に売れれば大きな売上になりますが、本音としては苦労の割にもたらされる利益が少なくセールをしたくない。と感じませんか?
もちろん開発の苦労や死にかけた経験を知らない人にとっては、もっと安くしてもよいのでは?と感じるかもしれませんが、人生のリスクを掛けてまで作った身としてはまだ手取りが安すぎるぐらいなのでは?と思っています。
定価を高くしてセールを頻繁にすればよいのでは?
Steamではセールを前提にした価格設定をしなければ露出の戦いで大きく不利になります。賢いデベロッパーは本来6000円で売りたい商品をあえて12000円の定価にして、定期的に50%OFFの半額で適正価格になるように価格を設定しているところもあるようです。
自分もそうすればよかったか?と思いましたが、AAAタイトルが6000円でましてや70%OFFなどをしているなかでそうそう更に高額の値段設定にするのは躊躇してしまいました。少し後悔しています。
安くなったところで数百円、数千円
50%OFFをすれば3780円が1890円になり約2000円のお得になりますが、開発の苦労と手取り金額からそこまで大きくセールをするつもりはありません。また価格に見合うゲーム内容にできたと思っています。するとしても10%OFF一番安くしたかったローンチ価格でも15%OFFだったので、安くなっても500円以下です。
するかしないかも分からないセールを500円のために数年も待つことは時間がもったいないと思いませんか?子供のお小遣いならともかく仕事をしている社会人には、飲み会1回休んで浮いたお金で買って欲しいと思っています。
本当に好きになった人に買って欲しい
また価格を若干高くしている理由は苦労したことの他にも、本当に自分の作品が好きになって気に入ってくれた人に買って欲しいという願いがあります。本当にゲームを気に入ってくれたら3780円くらいは普通に働いていれば難なく出せる金額だと思っています。
それよりも契約の浮遊船を動かすPCがかなり高スペックを必要とするようになってしまったので、そこは本当に申し訳ないというか、かなり不利な立場を背負っているなと感じています。
ゲームについて
大企業では作れない個人制作ならではの全く新しいゲームスタイル
契約の浮遊船は素人が一人ですべて作りました。過去作のリメイクやリマスター、代わり映えのしない続編などのゲームが多く販売される中、全く新しいコンセプトでゲームが作られています。
そのコンセプトは、誰も倒さないという全く新しいゲームのアプローチ。どこにも存在しなかった明るい雰囲気と独自の世界観です。
浮遊船という空を自由に旅できる乗り物を操作して、非日常を味わいつつゲームのストーリーを進めることを楽しみましょう。
こだわりを詰め込んだ
今までのどこにも存在しない独自のゲームとしてこだわりを詰め込んで制作しました。
- 誰も倒さないという全く新しいゲームのアプローチ。
- どこにも存在しなかった明るい雰囲気と独自の世界観
- カメラの視点を限界まで自由に操作できるようにした。
- UIも好みに表示をONOFFできるように配慮。
(キーボード「 i 」キーで表示を一括非表示・ゲームに集中できます。) - セーブデータが何だったか思い出せるようにコメント付きでセーブできる。
- プレイヤーに考えることを要求するあえて不親切なゲーム設計
(自分でクリアできたときの爽快感を感じて欲しい。) - 通常のクリアでは体験できない別ルートのクリア
- 多くの実績の解除
価格分のボリュームはある!(はず)
作るのが楽しすぎて、内容の善し悪しはどうあれ、ゲーム内容はボリューミーになってしまいました。なので1つのシーン単価で計算するとそこまでぼったくってはいないはずです。まあその分価格が高くなってしまったのですが・・・
完全クリアを目指して楽しんで欲しい。
攻略本なしで完全クリアできた人は必ず購入価格以上の楽しめた価値を体験できると思います。
是非色々試行錯誤して完全クリアを目指せないかチャレンジしてください。
これから営業をしていくよ。
簡単にゲームについても紹介しましたが、これからYouTubeやTwitterなどで契約の浮遊船の魅力を宣伝・営業していこうと思っています。購入しようか迷っているけどどうしよう?という人は今後アップロードされる契約の浮遊船の営業動画などを見て、気に入ったら購入してください。
最後まで読んでくれた人へ
実際の開発画面とともに時系列に沿って契約の浮遊船の制作の大変さをまとめました。20分超えの長い動画ですが、4年分がギュッと詰まっているのでぜひどんな制作だったのかを振り返ってみてください。
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