Steamで出品の際の価格設定。20%は下駄を履かせる必要がある?

個人インディーゲーム開発者が、Steamで出品(リリース)する際の価格の決定方法の参考になれば幸いです。

割引割引でお祭り騒ぎのようにセールが行われるSteamですが、買う側にとってはお得に買えてラッキーですが、出品する側としては売上単価が落ちてしまいます。有名企業の一流ゲームを安売りされると、弱小個人インディーゲーム開発者もその価格に多少なりとも影響を受けます。

セールを見越して定価を割高にして、セールで通常価格の5000円前後にしている会社もあるようですが、定価が1万円を超えて、それをセールで通常価格にするのもどうかと思います。(まあ賢いやり方だとは思いますが・・・)

 

20%下駄を履かせる必要の理由は?

ズバリ、セール時のメールでのお知らせです。Steamでは20%以上の割引でウィッシュリストをしているユーザーに対してメールでの割引お知らせが自動的にされる仕組みがあります。

つまりバカ正直に適正価格だと思う値段をつけていた場合、セールの際に、見込みの売上よりも20%減少させなければ、セールの効果を最大限に発揮できないということになります。

 

割引率で露出にも影響

また割引率でもSteamページ内の露出にも影響があるらしく、割引率が高ければ高いほど(体感的に50%OFFを超えると)自身の商品ページの露出が増える傾向があるらしいとの噂を聞きます。

Steamでは本当に多くの作品が日々発売され、自分のゲームはドンドン有名なタイトル、新しいゲームに埋もれていきます。まさに発掘作業が必要なくらい、多くのゲームに溢れかえり、自分のゲームを見つけてもらうのは至難の技となっています。

一応、Steam側で露出を増やしてはくれますが、最も効果があるのは、発売した直後、高評価や売上が伸びたときにも露出が増えるようです。売れているゲームは良いですが、無名のインディーゲーム開発者にとっては発売日だけのインプレッションが全てとなってしまい、その後、評価も売上が上がることなく、化石のようにSteamという土壌に埋まってしまいます

 

少ない人に高く売るか?沢山の人に安く売るか?

とはいえ、単純に安く売れば良いのか?と言われば、そうでもないような気がして、確かに安くすれば多くの人に手にとってもらえ、たくさん売れますが、単価が低くなり売上の効率は落ちます。もちろん売れないよりは売れる方が良いですが、数年、下手すれば10年くらい時間をかけて丹精込めて作った作品を気軽に安売りしても良いのか?と言われると、売る側としてはもっと自分の作品を大切にしてくれる人に手にとって欲しいものです。

 



 

買う側としてはもっとセールして欲しい

買う側としては、欲しいゲームがたくさんあるので、1個1個のゲームにたくさんお金をかけられないと思います。セールされているとやはり嬉しくてつい買いたくなります。予算も限られているのでできる限り安く手に入れたい気持ちはよくわかります。

 

どの価格設定でどの割引率が最適か?

同じ1000円で売るにしても、10000円の90%OFFで売るのか?2000円の50%OFFで売るのか?だいぶ印象が異なります。70%OFF80%OFFがよく出るSteamで、ここまでセールが乱立するともはや定価とは何なのか?と哲学的な疑問が生まれてしかたがありません。

ゲームの内容・ボリュームに応じた適正な価格。が本来の定価だと思うのですが、乱立するセールによって定価の意味を破壊しているような気がします。

売れやすい価格帯

19.99ドルが最も利益を生む価格帯と、報道する記事もあるようです。確かに遊びごたえのボリュームと気軽に変える価格となると2000円くらいでしょうか?

 

 

作る前から価格と規模をしっかり設計

利益の高いゲームを求めるのなら、初めから2000円くらいのボリュームと内容になるように、狙ったゲーム開発をする必要があるのではないでしょうか?盛りすぎず少なすぎずちょうどよい手応えで終わるように、しっかりと作る前から量感と質感を設計して、開発すれば、無駄に大規模になることも防げるし、セールスもしっかり伸びてくれる可能性があるしで、良いことづくめではないでしょうか?

とはいえ、作る側からしたら、Steamでの売上どうこうの前に、自分の作りたいゲームしか考えられないと思います。自分も、作るのが楽しすぎて、売上調査などせずに1個目の作品を作ってしまいました。作り終わって一段落して売上を見た今なら、セールスの設計も踏まえて開発しろよ。と思いますが、まあいきなりあれやこれやうまくはできません。

また作品を完成させて思ったこともYouTube動画でまとめているので、時間がある人は是非覗いてあげてください。

ゲームを1個完成させて肌で感じたこと。次回作ではこうしたい!「契約の浮遊船」という飛行機で世界を飛び回るゲームを素人が一人で作りました。

 

 

 

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