ブログやYouTubeで収益化してお金をもらおうと思うと、GoogleAdSenseへアメリカとシンガポールに税務情報の提出をして、お金が振り込まれる際の免税の手続きをするように促されます。そこでアメリカに提出する際W-8BEN・W-8ECIという2種類の提出方法があるのですが、Steamでゲーム販売をしている場合どちらを選択すれば良いのか分からなくなっている人向けの記事です。
事前知識 W-8BEN・W-8ECI
- W-8BEN : 米国外の個人が最もよく使用するフォームです。また租税条約の恩恵を申し立てる際にも使用します。
- W-8ECI : 米国取引または事業に関連する所得がある米国外のの事業体または個人が、米国の所得税申告書を提出する際に最もよく使用するフォームです。
結論
Steamから得た所得であっても日本で確定申告をしているため、W-8ECIの米国取引または事業に関連する所得がある米国外のの事業体または個人に当てはまらない。プラス米国の所得税申告書を提出する訳では無いと解釈してW-8BENで提出。(ただしこの判断が正しいかどうかすらわからないが、これだけ調べ回っても正解が出てこないのでほぼ諦めて提出といった形です。)(選択をする際は自己責任でお願いします。当ブログではこの記事から発生したいかなる損害や損失を補償できません。)
ポイントとしては
- Steamから得た所得であっても日本で確定申告をしている
- 米国の所得税申告書を提出する訳では無い
の2点ですね。
W-8BENで提出をやってみた。
Steamの売上がW-8BEN・W-8ECIどちらに該当するか?でしたが、W-8BENの情報を提出する中で以下の文言を発見しました。
本様式は次のいずれかに関連します。(a) 米国内での取引または事業活動に実質的に関連していない所得、(b) 米国での貿易または事業の遂行に実質的に関連しているが、該当する租税条約の下では課税対象ではない所得、(c) パートナーシップによる実質関連する課税所得のうちパートナーの分配シェア、(d) 第 1446(f) 条での源泉徴収に従い、パートナーシップの利子の移転から認識されたパートナーの金額
おそらく、赤色で示した(b)の部分がSteamでの売上に該当するのではないかと思います。なので完全に100%は言い切れないと思いますが、Steamで米国からの収入があってもW-8BENの提出で問題ないのでは?と思いました。
Steamの所得が W-8BEN・W-8ECI なのか迷う
W-8ECIの米国取引または事業に関連する所得がある米国外のの事業体または個人という部分がSteamでゲームを販売した売上に該当するのか?がよくわかりません。そこで、即決でW-8BEN・W-8ECどちらで提出すれば良いのか分からないのがことの発端です。Steamがアメリカ合衆国のワシントン州ベルビューにあるとのことなので、Steamの売上は米国での所得と思っても不思議では無いですよね。どう解釈するべきかわかりません。
大苦戦した経緯
YouTube動画で調べると税理士に訊けというので洗脳される
まずはYouTube動画で提出の方法を調べました。すると事細かに丁寧に映像と説明付きで提出の方法を説明してくれます。しかし、W-8BEN・W-8ECIの部分には詳しく触れず、普通の人はW-8BENで提出しましょう。分からない人は税理士に訊きましょうで動画は幕を閉じます。
税務署でついでがあったので訊くも分からず
シンガポールに提出する居住者証明書は税務署で発行する必要があるので、ついでに税務署でもW-8BEN・W-8ECIについてダメ元で聞いてみました。熱心に話を聞いてくれメモを取り、調べますといい、30分くらいかけて調べてくれました。結果はやはり分からないとの回答でしたが、熱心に調べてくれて対応の良さに関心しました。
税理士に電話するも、分からんで突き返される
3件近くの税理士に相談しました。
1件目
電話で問い合わせするも、GoogleAdSenseのW-8BEN・W-8ECIについては税理士の担当ではないと言い出します。いや、税理士でないと分からないと返すと社長が帰ってきたら調べて折返し電話します。との回答でしたが折返しの電話は帰ってきませんでした。
2件目
Googleに記載されている電話番号に電話するともう営業をしていないのか?酔っ払いのおじさんが出てきて「あ”あ”誰やお前」と何故かキレられて嫌な思いをしました。
3件目
これまた受付の電話担当では分からず社長が帰ってきた〇〇時に折り返し電話をくれとのこと。よほど経営が苦しいのか?税理士側から折返し電話できませんか?と訊くと、〇〇時に電話をしてくれと言われました。電話代も払えないくらい税理士は自転車操業なのでしょうか?
で、〇〇時に電話をしました。すると、何故か半ば半ギレの50-60代と思われるおじさんの声が聞こえ、うちでは分からないから他を当たってくれと突き返されます。
税理士に対する心象イメージが悪くなる
分からないにしても言い方があるだろうと思いつつも何故、キレられなければならないのか?1件目に関しては返事すらない。と税理士に対して良くない心象をいだきました。もしかしたら今後、自分が大儲けして得意先の顧客になるかもしれない、新規の人物に対して、結構適当な対応、ましてや半ギレで追い返すような言い方をするもんなのか?と、半ば呆れています。今回相談した2件の税理士は何か依頼することがあっても絶対に依頼せず、他の税理士さんにお願いしようと強く感じました。
国税庁に電話するか?迷う。
田舎の税理士では無理か?なら国の機関国税庁ならどうや?と思い、電話をかけようとしますが既に時間外でした。
そういえばGoogleのサポートがあったやん
調べていくうちに、税理士でも分からないならGoogle本家に訊けば良いやん!と閃き、早速相談のメールを送り付けます。これで万事解決とかなりの期待をいだきながら、今日中には返事が来ないと思い、ふ〜〜一件落着か?と思いながらその日は終わりにして就寝します。
Googleサポートでも分からんのかい!!
翌日メールを確認すると、なんでやね〜〜〜〜ん。AdSenseチームからアドバイスを申し上げることが難しい状況にございます。専門の税理士にご相談されることをお勧めいたします。との回答が帰ってくるではありませんか?
いや、専門の税理士ってどこを探し回らなければいかんねん!?とまた振り出しに戻されて、萎えました。というか諦めの境地で、一体誰なら解決できるんや?と半ば切れています。
国税庁に電話した
Googleでも分からないのであれば国税庁に電話しましたが、今度は、管轄の税務署に聞いてくれとタライ回し。さっさと電話を切って終わりにしました。
Googleサポートから返信が英語で来る
半ばキレながらなんでGoogleサポートでも分からんねん?と返信を出していると(実際にはもっと丁寧な言い回しで返してます)、今度は英語で返事が帰ってきました。原文を直接乗せるわけにはいきませんが、重要な部分として 「 国/地域の税務上の居住基準を参照すること 」 とあったので、日本にいて日本で確定申告しているので、アメリカでの所得を受けているわけではないと解釈しました。
ネットで調べても W-8BEN っぽい
はっきりとは明言、Steam開発者の場合はどうか?までは分かりませんが、文脈の意味から日本で納税している人物はたとえSteamで米国で発生した収益を受け取っていたとしても、W-8BENフォームで提出すれば良いことが分かるような言い回しをしています。
「Googleアドセンスで税務情報の提出を求められた際の設定方法」より引用
https://www.onamae.com/column/adsense/14/
これをそのまま鵜呑みにしても良いのか?という問題はありますが、現状どこに聞いても分からないことなので、この情報を頼るか、自分で解釈をする以外の方法がありません。
数週間苦戦して文脈の意味から W-8BEN以外あるのか?と思う
- 米国からの収益をもらってはいますが、米国での所得申告を提出はしていません。
- Steamからの収益を、日本の確定申告で税務処理しています。
苦戦していた当時は気が付きませんでしたが、あれこれ探し回って、上記の2点から、W-8BEN・W-8ECIの定義を考えると、どう考えてもW-8ECIには該当せずにW-8BENであるように感じるようになりました。
たらい回しにされて超疲れた
なぜ本件に関して知っている税理士がいないねん?と共に、税務情報を提出しろと求めてくるGoogleAdSenseですら「 Google は税務に関するアドバイスを提供していないため 」とか抜かして来て、一体誰なら分かるんや?とかなりブチギレて疲れました。
とりあえず正解かどうかは分かりませんが、一応事務処理が進みそうなので良しとしますが、この件でとても疲れたので1週間位、バカンスにでも出かけたい気分です。
この記事が皆様のなにかに役に立てば幸いです。ことの発端であるSteamで販売している「 契約の浮遊船 」も高いけど購入して遊んで見てね。
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